体の相性・・心の相性

すみませんねぇ、道迷っちゃって
間に合いますぅ？


いつも同じタクシー会社を使うんだけど、今日きてくれたのが
土地勘のないドライバーさんで、何かと時間がおしちゃった。


少し遅れて待ち合わせの場所に到着。





あ、・・・そうやって髪アップにすると、なんだか妙に色っぽいね？

身長の高い佐野くんが体を少し折り曲げて私の顔の真ん前で微笑む。


こらこら私・・・　　早速ドキドキしちゃダメぢゃない



あのね、杏奈さんが絶対気に入ってくれるようなお店、予約してるから！
期待して！
お店で待ち合わせしようかと思ったんだけどさ、
こうやって一緒に歩くのって
なんだか良くない？？


カワイイこと言うんだよね～。




少し狭い路地に入った。


場所からして、もしかして・・・　って途中少し思ったけど、、、


ここ、ここ！
何食べても外れナイよ？



わー　やっぱりココか。。



お店に入ると、顔馴染みの岩手さん。


いらっしゃいませ。


佐野くんが予約してくれてたこのお店、
よりによってダンナさまとよく来るお店で、
ダンナさまも会社の関係で普段よく使ってるとこなのね。


でもこの状況・・・　よく来てるなんて言えない



佐野様、お世話になります。お待ちしておりました。
では、ご案内いたします。

お世話になります？？ココ、結構使ってるの？？？


案内された席に着いた時、私の顔を岩手さんが見て　あっ　っていう顔をした。


私は笑顔で軽く会釈をしただけで、視線を佐野くんにうつした。


悟ってくれたのね。岩手さんは私に声も掛けず、素知らぬ顔で接客を始めてくれた。


さすがぁ。